3月のうたのアトリエ
こんにちは。
3月になって、お庭の花も綺麗に咲き始めています。
今月のアトリエのテーマは「見ること」でした。
「見ること」とはなにか?
絵描きということをやっている人の中ではどんなことが起こっているのかを、わたし自身の絵本を参考にしながらお話ししました。
「みること」とは、漫然と見ることではありません。
能動的に「みる」ことは狩りをするようなもので、「必要なものを捉えに行く」という感覚があります。
それをどうしたら子供達に伝えられるのかを一番に考えてお話ししました。
(全員に伝わるように話していたら、少々時間がかかってしまいました。)
描いたのは「カンパニュラ」というベル型のお花です。
とってもいい香りがします。
観察タイム。
指でさわったり、香りを嗅いだり。
絵本の取材に行った時のスケッチも見てもらいながら、観察に必要なことを話しています。
「みること」とは「気付くこと」なのではないかと思います。
かたちに気付く。色に気付く。触り心地に気付く。香りに気付く。自分の心で感じたことに気付く。
目で見た情報だけでなく、
心で感じたこと、肌で感じたことを含め
描く対象がどのようであるのか意識的に気付くこと。
また、描く対象を前にした時に
自分がどのように感じるのかに気付くこと。
そんなことなのかなと、今の時点では考えています。
そんなことをいろんな角度からお話すると
みんな目が変わって、真剣にモチーフを見つめていました。
この「目が変わる」ということが、
絵を描く面白さでもあると日々思っています。
絵を描く目はすごく感度の高い目を持つこと。
これは訓練というか、日々の積み重ねで培われていきます。
もうみんなすっかりアーティストの目でした。感動。
実際に描いた絵はまた次回に。
読んでくださりありがとうございました。
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